【スピーチ全文】もう犠牲者を出さない――ハラスメントを温存する会社に対する、労評の訴え
- 広島県本部 日本労働評議会
- 3月12日
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更新日:3月12日
3月12日、浜本工芸本社前で、出勤前に会社の前で、スピーチ、ビラ撒き、横断幕の掲示といった情報宣伝活動を行います。
発言内容の全文を掲載します。ぜひ読んでください。

“みなさん、おはようございます。
私たちは、労働組合「日本労働評議会・労評浜本工芸分会」です。
浜本工芸では、学習机やダイニングテーブルなど、人の暮らしを支える木製家具をつくっています。
木と向き合い、技と心を込めて、誰かの成長や生活を支える家具をつくる―
その労働に従事できる誇りを胸に、私たちは日々、まじめに働いています。
そして、働くことは、誇りであると同時に生活の土台です。
しかし今、その誇りと生活を踏みにじる深刻な問題が起きています。
浜本工芸・佐伯工場で発生した、悪質なパワーハラスメントです。
2025年7月19日。
佐伯工場で働く仲間は、ただ仕事の確認をしただけでした。
ところが工場長は彼を呼び出し、
「営業統括にでも聞くつもりか、電話せえ」
「辞めてもらわんとあかんじゃないか」
と、解雇をちらつかせ、激しく叱責しました。
仕事の質問をしただけで、「辞めろ」と言われる。
こんな理不尽が、あっていいはずがありません。
被害にあった労働者は、
「非常に恐怖を感じた。こんなことは二度と起きてはいけない。自分で犠牲者は最後にしたい」
と訴えました。

工場の中で最も権力を持つ工場長が、解雇を匂わせて圧力をかける。
これは、厚生労働省の指針でも最も重い類型とされる、明白なパワーハラスメントです。
しかし会社はどうしたか。
当初は「パワハラに当たり得る事例と確認しました」と、ハラスメントを認めたのか認めないのかよくわからない表現を繰り返し、調査内容も明らかにせず、謝罪も処分も行いませんでした。
組合が証言と事実を突きつけ、粘り強く追及した結果、ようやくパワハラを認め、処分を行いました。
ところが、問題の性質からして、あまりにも軽い「1か月、1/10の減給」と言うものでした。
しかも会社は、この問題を「工場長個人の資質の問題」として片づけようとしました。
会社の回答書には、こう書かれています。
「本件が発生した原因は、組織的な構造の問題というよりも、佐伯工場長個人の資質に起因するものと判断しています」
どうでしょうか。
これは、詭弁です。
なぜなら、浜本工芸では、ハラスメント相談窓口は工場長です。
ハラスメント相談窓口が加害者本人であるという、信じられない体制が続いていました。
これでは相談しても握りつぶされるだけです。
しかも、佐伯工場長は過去にもハラスメント被害を訴えられており。その事実を社長も知っていました。
つまり、浜本工芸は繰り返されるハラスメントを「許してきた」のです。
これは、明らかに会社がハラスメントを防ぐ仕組みをつくってこなかった、組織としての問題です。

労評浜本工芸分会は、この問題の重大性を丁寧に会社に説明し、会社自身が膿を吐き出し、改革に踏み台すよう促してきました。
その結果、会社の今年3月になって、ようやく会社は「会社としての責任」を認めました。
しかし、実際には
・謝罪はなし
・処分も下から2番目の極めて軽いもの
・実効性のない形式的な対応方針
・そして「会社としてはちゃんとやってきた」という自己保身に満ち満ちた回答
これが現実です。
もし組合が声を上げなければ、
このパワハラは認められず、処分も行われず、再発防止策も取られなかったでしょう。

今回だけのことではありません。すでに、多くのハラスメント情報が労働組合に寄せられています。
まだ、埋もれている案件もあると思います。
これが、浜本工芸の現実です。
もう、これ以上犠牲者を出してはいけません。
こんなことは、もう終わりにしましょう。
私たちは今日、この問題の経緯と組合の見解を広く社会に伝え、
ハラスメントのない職場を実現するための理解と協力を呼びかけるためにここに立っています。

ハラスメントは、浜本工芸だけの問題ではありません。
働くすべての人の尊厳と権利を守るために、
私たちはこれからも、道理を通して声を上げ続けます。
どうか皆さんのご理解とご支持をお願いいたします。
そして、みなさんの働く会社でも、おかしなこと、理不尽なことはありませんか?
浜本工芸では、昨年労働組合を起ち上げ、少しずつ労働者の権利を取り戻しています。
私たちと一緒に、労評と一緒に労働組合をつくりましょう。
一緒に声を上げ、職場を変えていきましょう。
あなたの職場にも、あなたの仲間にも、
安心して働ける環境をつくる権利があります。
その権利を取り戻すために、私たちはいつでも力になります。
ありがとうございました。”


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